世には、心得ぬ事の多きなり。
とも有る毎には、まづ酒を勧めて、
強ひ飲ませたるを興とする事、いかなる故とも心得ず。
徒然草 第百七十五段
これを現代語に訳すと、
世の中には納得できないことが多い。
何かにつけてまず酒を勧め、無理やり飲ませて面白がるということは、
いったいどういう事なのか、理解に苦しむ・・・といったところになります。
徒然草が書かれたのは約700年前。
その頃にも他人に無理やり酒を飲ませて喜ぶ人間は居た、
という事になります。
もちろん、それよりさらに昔、
世の中に酒が生まれた頃からこういう人は居たんだろうけど。
かの兼好も納得いかない、と言っているぐらいなので
私も当然この手の手合いは気に食いません。
忘年会シーズンで社畜飲みが増えている昨今、
つくづくそう思うわけです。
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